2012.10.27 Saturday
Gnu High / Kenny Wheeler 名盤を探せ Part 1-12
Kenny Wheeler (flh), Keith Jarrett (pf), Dave Holland (b), Jack DeJohnette (ds)
1. Heyoke
2. Smatter
3. Gnu Suite
Recorded: June, 1975 ( Generation Sound Studio, New York)
ECM Records
先週はブログ更新できず申し訳ありません。力尽きておりました。
70年代ECMの中でも指折りの名盤、Gnu High(ヌー・ハイ)です。
まずはメンバー紹介を。これまで何度も紹介しているメンツなので、過去のブログ記事から引用します。
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リーダーのKenny Wheeler(ケニー・ホイーラー)。カナダ出身で2012年で御年82歳になりますが未だ現役ばりばりで活動されてます。カナダ出身ですが、録音作品やライブ活動はヨーロッパがかなり多く、一般的なイメージとしてはヨーロッパ系の人、だと思われます。
ビッグバンドから管多めのコンボ、普通のカルテット、トリオやtp,vo,pfという変則的な組み合わせなど、いろんなスタイルでばりばり録音があります。
熱狂的なファンも多く、彼の名前でググればものすごい量の情報を集められます。
共演ミュージシャンは、最近の人だとクリスポッター、大御所で行けばキースジャレット、ジャックディジョネット、デイヴホランド、ジョンサーマン、スタンサルツマン、アランスキッドモア、ノーマウィンストン、ジョンテイラー・・・・きりがないですね。完全に重鎮です。
演奏家としてもすばらしいですが、コンポーザー、アレンジャーとしても有名で、名曲が非常に多いです。彼の曲だけを集めた譜面集が出てるレベルです。
__________________引用ここまで____________________
このGnu High、Wheeler大先生の作品の中でも、「まず一番最初に買え!」と言われるくらいの名盤です。なんせ、メンツがありえないです。
ピアノのKeith Jarrett。キースはもう、いわずもがな、有名ですね・・・。1945年5月8日アメリカのペンシルバニア州生まれ。3歳よりピアノを始め8歳の頃にはプロのピアニストとしてオリジナル曲を演奏しはじめます。
幼い頃はクラシックの演奏が多かったようですが、高校時代よりジャズに傾倒。高校卒業後はバークリー音楽大学へ。
1965年にアートブレイキーのジャズメッセンジャーズに加入しますが、2ヶ月で脱退。その後チャールズロイドのカルテットに参加、アルバム「フォレストフラワー」での熱演は非常に有名です。1970年からはマイルスバンドに加入。チックコリアとツインキーボードで演奏。
その後、1971年にECMの総帥、マンフレード・アイヒャーと出会いECMでのレコーディングを開始、完全即興のピアノソロ作品を作るようになり、あの超絶名盤「ケルンコンサート」が生まれます。
そして同時期にデューイレッドマン(ジョシュアレッドマンの父)・チャーリーヘイデン・ポールモチアンとの「アメリカンカルテット」、ヤンガルバレク・パレダニエルソン・ヨンクリステンセンとの「ヨーロピアンカルテット」を率います。
78年のゲイリーピーコックの「テイルズオブアナザー」にてジャックディジョネットと出会い、いまのスタンダーズトリオのメンツが固まります。そしてキースジャレットスタンダーズが結成されます。
1996年頃慢性疲労症候群という病気を発症し、しばらく表舞台から姿を消しますが、1998年頃復活。その後今に至るまで、ソロ作品とトリオ作品の両方で現役ばりばりです。
ベースのDave Holland。大御所です。彼のバイオはあまり詳しくないのでさらっと。
マイルスバンドに起用されているビッグで、いまもクリスポッターらと活動。ご存命のジャズベーシストとしては最も有名&実力者なお一人です。
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ドラムのJack DeJohnette(ジャック・ディジョネット)。ホランドと同時期にマイルスバンドに所属。Bitches Brewにも一緒に名を連ねております。これまた、存命するドラマーとしては最も有名な一人と言ってもいいのではないかと思います。
ドラマーとしてだけではなく、ピアニストとしてもすばらしく、ピアノ奏者としての作品も残しております。
ディジョネットに関しては、彼がアフリカ系のフランス人という事以外、バイオはあんまり詳しくないです・・・。リズム隊についての知識が微妙で申し訳ないです・・・
__________________引用ここまで____________________
さて、今回の作品ですが、あまりに有名なCDなのでyoutubeに音源が全てありました。大人気曲のSmatterに関しては別メンバーでやっているライブ動画もありましたのでぺとり。
どうですか? 美しいですよね・・・・。
Heyoke
Smatter
途中のキースの完全ソロ部分は美しすぎて失禁しそうになります。
Smatter(Live)
Gnu Suite
実はこのアルバム、本来ピアニストはWheeler大先生の盟友、John Taylorが担当する予定だったのですが、急遽キースに変更になったという経緯があります。
キースジャレットの自伝本(超プレミア本。東北大図書館には蔵書あり。)があるのですがそこでキースはこのレコーディングでの演奏はイマイチの出来で、気に入っていないと語っています。Smatterのソロ、美しいんですけどねえ・・・・。
このアルバムのジャケット写真は日本人の方が撮影したものです。撮影者の名前は失念しました・・・・orz。
比較的手に入りやすく、HMVやタワレコのジャズコーナーならほぼ置いてある作品です。是非聴いてみてください。
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