2012.10.14 Sunday
Nightline New York / Joachim Kuhn 名盤を探せ Part 1-34
Joachim Kuhn (pf), Michael Brecker (ts), Eddie Gomez (b), Billy Hart (ds), Bob Mintzer (ts), Mark Nauseef (perc),
Side One
1. Yvonne Take A Bath
2. April In New York
Side Two
3. Yvonne
4. Nightline
5. Rubber boots
Recorded: April 1981
Sandra Music Productions
ヨアヒムキューンの名盤、ナイトライン・ニューヨークです。
まずはメンバー紹介を。
リーダーのJoachim Kuhn(ヨアヒム・キューン)。
1954年、東ドイツ生まれ。連戦時の東ドイツから西ドイツに亡命してます(たしか西ドイツだったはず・・・)。お兄さんのロルフ・キューンもジャズミュージシャンで、クラリネット奏者です。レア盤ですが、ロルフキューンと共演しているライブの音源も発売されてます(東ドイツ時代)。たまたま中古屋で見かけて私は買うことが出来ました。
つづいてテナーのマイケルブレッカー。
彼はもう、ここで書くまでもないでしょう・・・。あまりに有名すぎます。コルトレーン以降のジャズミュージシャンでは圧倒的なフォロワーを生んだ天才です。
1949年生まれですが、2007年、57歳にて亡くなりました。そのニュースを聞いたときはリアルに数日へこみました。私は彼の演奏を一度も生で見ることがなかったのです・・・。彼のライブは割と高額で、当時学生だった自分には結構厳しかったのです・・・。社会人になったら皆勤で見に行こう、そう思っていたので・・・。
彼のリーダーアルバムを取り上げる日に、彼のプロフは詳しく。
もう一人のテナー、ボブミンツァー。
1953年生まれ。最近はコンボの活動より、自身がリーダーのビッグバンドの活動が精力的です。というかもう、ビッグバンド畑の人ですね・・・。GRPオールスタービッグバンド、ジャコパスオーケストラ、どっちも格好良すぎます。70年台にマイケルブレッカーとの交流が深く、良く一緒に練習したそうです。そのせいもあって、まさにこのCDでの両者の演奏は、音色・フレーズ共にそっくりです。
ベース、エディーゴメス。
1944年プエルトリコ生まれ。11歳でベースを始め、その後ジュリアー度音楽院を卒業してます。エリートですね。マイルスバンドでの活動、ビル・エヴァンストリオでの活動が圧倒的に有名です。彼の奥さんは日本人なのですが、山形にライブに来た際の打ち上げで知り合ったそうです。近年はフロントにフルートのジェレミースタイグを入れた自身のグループを率いています。
ドラム、ビリーハート。1940年生まれ。ベテラン中のベテランですが、代表作に恵まれていない気がします・・・。ハービーハンコックのグループのメインドラマーであったこともあります。割と美味しい盤に参加しているので、演奏を聴く機会は多い人かと思います。
パーカッションのマークナウシーフ。彼はジャンルを超えて幅広く活動されてるので、ロック畑でのほうが有名かと思います。残念ですが彼のバイオはよくわからんです・・・。
残念ながらこのアルバム、youtubeに関連動画が一切無いです。下のアフィにmp3版販売のリンクがありますが、そちらですこし視聴できますので是非。
1曲目、イボンヌ・テイク・ア・バス。タイトルはアレですがえらい格好いいアップテンポの曲です。テーマはヨアヒムのリフから始まりピアノとテナーでユニゾンの多数キメ。テーマが終わると突然4ビートのモードの曲になります。アドリブ中もテーマ同様のキメありで、ヨアヒム→ブレッカー→ドラムソロと続き後テーマに戻ります。
2曲目、April in New York。ミドルテンポで始まりますが、ソロはメチャクチャ熱くなります。ブレッカーもブレッカーフレーズを交えたバカテク発動、ヨアヒムも燃えてます。
3曲目、Yvonne。ピアノとテナーのルバートで始まるバラードです。ブレッカーがあの70年代の非常に硬質な音色で泣きまくります。ヨアヒムのソロは1曲目、2曲目同様やたら手数が多いです。
4曲目、Nightline。ヨアヒム、ブレッカー、ミンツァー、ゴメスの4人でユニゾン、キメキメのテーマの後モーダルなソロへ。最初のソロはミンツァーなんですが、言われなかったらブレッカーと聞き分けが付かないくらいフレーズが似てます。その後ブレッカーのソロなんですが、良く聞くと、ミンツァーのほうが音が丸いです。ヨアヒムのソロも右肩上がりで盛り上がり続けます。
5曲目。Rubber Boots。初っぱなから超スピードのモーダルなラインに乗せて2テナーでユニゾンテーマをちょろっと吹いて怒濤のソロへ。ブレッカーは相変わらずのブレッカー節で、ブレッカーフレーズ吹きまくりです。ヨアヒムも爆発します。ミンツァーのソロではドラム、ピアノが消えていき、ベース+テナーのデュオになります、その後ピアノ、ドラムが復帰し、熱くなっていきます。
このアルバム、とにかく熱いジャズを聴きたい人にはお勧めです。全編にわたって熱い。
ただ、残念なことにCDが廃盤です。しかもプレミア価格で酷いことに。レコードを探す方が楽だと思います・・・。
あと、このナイトラインニューヨークを録音した時の未発表音減収が出ています。
こちらの「Survivor」です。これがまた、名盤でしてw
本編のナイトラインニューヨークよりこっちのほうが良い、という声も多数です。私もどちらかというとそっち派です。ちなみにこいつも廃盤&ナイトラインニューヨーク以上のプレミアです・・・。しかもCDしか無いですし。
頑張って安い中古を探してみてください・・・・。
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