2009.07.10 Friday
Lunar Eclipse / Tony Dagradi 名盤を探せPart 1-3
Tony Dagradi(ss,ts,b-cl,fl), Dave Torkanowsky(key), Jim Singleton(b), John Vidacovich(ds), Mark Sanders(brazilian perc,conga)
Side One
1.Les Deux Couleurs
2.Heart to Heart
3.Duplicity
Side Two
1.Lunar Eclipse
2.Whirl
All compositions by Tony Dagradi
Recorded: 1981
Gramavision Records
さて、順番が入れ違いましたが、ジャズ研名盤Part1の3、トニー・ダグラディのルナー・エクリプスを紹介いたします。彼の2ndアルバムになります。
トニー・ダグラディさん、近年の日本ではイマイチ知名度は高くありません。正直ネットで検索してもまともに紹介している日本のサイトはありません。1980年代にはCarla Bleyのバンドなどにも在籍しており、今はAstral Projectというバンドを率いて活動しているようです。今年公式サイトのほうも出来たようです。
公式のバイオグラフィーの方から少々引用しますと、ニュージャージーの郊外にて育ち、小学校の授業にてアルトサックスを始めます。そして13歳の時テナーサックスに持ち替えます。1970年にダウンビート誌のスカラーシップにてバークリーにてジャズを学びます。
その2年後からInner VisionというバンドにてトロンボーンのGary ValenteやベーシストのEd Schuller、ドラマーのD Sharpeらとボストンで演奏活動を始めます。これらのミュージシャンは、彼の1stアルバムである、同じくグラマビジョンから出ている「Oasis」にて共演しています。
その後は演奏活動を続け、1990年にはニューオルレアンズのLoyola Universityにてサックスの教授にて教鞭をふるっています。
詳しく知りたい方は公式サイトのバイオグラフィーを見てください。
さて、こちらの作品、レコードのみのリリースで2009年7月現在、CD化はされていません。CD化の見込みもありません。入手するにはヤフオクに張り込むか中古LPショップを巡るしかありません。グラマビジョンにはかつてジョン・スコフィールドも在籍しており彼の作品はCD化されているようですが、トニー・ダグラディの初期作品は日の目を見ません。需要が無いからでしょうかね・・・。グラマビジョンというレーベルも今現在は無くなってしまいました。
中身の紹介に入りたいと思います。
A面1曲目、Les Deux Couleurs。アップテンポの曲で、ボゲボゲとマイケルブレッカーっぽいフレーズで攻めまくります。熱いです!フレーズにフラジオを多用し燃え燃えなソロを展開してくれます。吹きまくり系です。
2曲目、Heart to Heart。ややスローの曲で、しっかりと歌い上げます。1曲目のキメキメなソロとは違って、こういう歌い方も出来る人なんだな、ということが良くわかります。
3曲目、Duplicity。このLPが「究極のテナーサックスvolume3」と言われる由縁はこの曲にあるでしょう。滅茶苦茶カッコイイです。この曲を聴くためだけにこのLPを探す価値があります。アップテンポの曲でテーマがキメキメです。1曲目と同様、フラジオ多様のフレーズで攻めまくりです。熱い!燃え燃えとはまさにこれを言うでしょう。ピアノのソロ(おそらく生ピアノではなくYAMAHAのCPシリーズの音でしょう。だからKeybordsと表記されていると思われます。)も肘うちあり、グリスありの燃え燃えです。熱い!
B面1曲目、タイトル曲の「Lunar Eclipse」。イントロはローズっぽいエレピの音から始まります。テナーでしっとりと、でもグロウトーンを使いブイブイ吹きます。テーマからソプラノサックスに持ち替え、エレピの音色がオルガン系に。結構キメキメです。多重録音でバスクラリネットが入ってきます。バスクラはかなりフリーキーです。続いてピアノソロ、その裏でもバスクラがボゲボゲやってくれます。ピアノはグリスしまくりの暴れ気味です。
2曲目「Whirl」。ブラジリアンなパーカッションのイントロから始まります。ラテン系リズムに乗せて相変わらずテナーを吹きまくってくれます。そしてピアノソロ、パーカッションソロと続きます。
youtubeにも、そんなに多くはありませんが彼の映像があります。この録音ではかなりブレッカーっぽいフレージングを聴かせてくれますが、今の彼はそれほどでもないようです。
1981年のカーラブレイバンドでの演奏。アヴァンギャルド系です。TpにMichael Mantler、BassにSteve Swallowが居るところにも注目したいですね。
スタンダード曲、Invitationをやっています。正直、この「Lunar Eclipse」の面影は一切無いです。王道を行く演奏をしています。
Astral Projectの演奏です。
ネットにもこの作品に関する情報は非常に少ないです。ですが熱心なファンも少なからず居るようです。入手難易度は非常に高いですが、是非とも探して聴いて欲しいです。
Side One
1.Les Deux Couleurs
2.Heart to Heart
3.Duplicity
Side Two
1.Lunar Eclipse
2.Whirl
All compositions by Tony Dagradi
Recorded: 1981
Gramavision Records
さて、順番が入れ違いましたが、ジャズ研名盤Part1の3、トニー・ダグラディのルナー・エクリプスを紹介いたします。彼の2ndアルバムになります。
トニー・ダグラディさん、近年の日本ではイマイチ知名度は高くありません。正直ネットで検索してもまともに紹介している日本のサイトはありません。1980年代にはCarla Bleyのバンドなどにも在籍しており、今はAstral Projectというバンドを率いて活動しているようです。今年公式サイトのほうも出来たようです。
公式のバイオグラフィーの方から少々引用しますと、ニュージャージーの郊外にて育ち、小学校の授業にてアルトサックスを始めます。そして13歳の時テナーサックスに持ち替えます。1970年にダウンビート誌のスカラーシップにてバークリーにてジャズを学びます。
その2年後からInner VisionというバンドにてトロンボーンのGary ValenteやベーシストのEd Schuller、ドラマーのD Sharpeらとボストンで演奏活動を始めます。これらのミュージシャンは、彼の1stアルバムである、同じくグラマビジョンから出ている「Oasis」にて共演しています。
その後は演奏活動を続け、1990年にはニューオルレアンズのLoyola Universityにてサックスの教授にて教鞭をふるっています。
詳しく知りたい方は公式サイトのバイオグラフィーを見てください。
さて、こちらの作品、レコードのみのリリースで2009年7月現在、CD化はされていません。CD化の見込みもありません。入手するにはヤフオクに張り込むか中古LPショップを巡るしかありません。グラマビジョンにはかつてジョン・スコフィールドも在籍しており彼の作品はCD化されているようですが、トニー・ダグラディの初期作品は日の目を見ません。需要が無いからでしょうかね・・・。グラマビジョンというレーベルも今現在は無くなってしまいました。
中身の紹介に入りたいと思います。
A面1曲目、Les Deux Couleurs。アップテンポの曲で、ボゲボゲとマイケルブレッカーっぽいフレーズで攻めまくります。熱いです!フレーズにフラジオを多用し燃え燃えなソロを展開してくれます。吹きまくり系です。
2曲目、Heart to Heart。ややスローの曲で、しっかりと歌い上げます。1曲目のキメキメなソロとは違って、こういう歌い方も出来る人なんだな、ということが良くわかります。
3曲目、Duplicity。このLPが「究極のテナーサックスvolume3」と言われる由縁はこの曲にあるでしょう。滅茶苦茶カッコイイです。この曲を聴くためだけにこのLPを探す価値があります。アップテンポの曲でテーマがキメキメです。1曲目と同様、フラジオ多様のフレーズで攻めまくりです。熱い!燃え燃えとはまさにこれを言うでしょう。ピアノのソロ(おそらく生ピアノではなくYAMAHAのCPシリーズの音でしょう。だからKeybordsと表記されていると思われます。)も肘うちあり、グリスありの燃え燃えです。熱い!
B面1曲目、タイトル曲の「Lunar Eclipse」。イントロはローズっぽいエレピの音から始まります。テナーでしっとりと、でもグロウトーンを使いブイブイ吹きます。テーマからソプラノサックスに持ち替え、エレピの音色がオルガン系に。結構キメキメです。多重録音でバスクラリネットが入ってきます。バスクラはかなりフリーキーです。続いてピアノソロ、その裏でもバスクラがボゲボゲやってくれます。ピアノはグリスしまくりの暴れ気味です。
2曲目「Whirl」。ブラジリアンなパーカッションのイントロから始まります。ラテン系リズムに乗せて相変わらずテナーを吹きまくってくれます。そしてピアノソロ、パーカッションソロと続きます。
youtubeにも、そんなに多くはありませんが彼の映像があります。この録音ではかなりブレッカーっぽいフレージングを聴かせてくれますが、今の彼はそれほどでもないようです。
1981年のカーラブレイバンドでの演奏。アヴァンギャルド系です。TpにMichael Mantler、BassにSteve Swallowが居るところにも注目したいですね。
スタンダード曲、Invitationをやっています。正直、この「Lunar Eclipse」の面影は一切無いです。王道を行く演奏をしています。
Astral Projectの演奏です。
ネットにもこの作品に関する情報は非常に少ないです。ですが熱心なファンも少なからず居るようです。入手難易度は非常に高いですが、是非とも探して聴いて欲しいです。
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- コメント
- TONY DAGRADIさんは以下アルバムでもなかなか良い演奏が聴けます。Michael Pellera(p) / Cloud Nine
このピアニストはニューオリンズ出身で「PIANO STANDARD」というアルバムもGOODです。 -
- matsui
- 2015.10.26 Monday 21:45
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