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2009.07.04 Saturday
Hannibal In Berlin / Hannibal Marvin Peterson 名盤を探せPart 1-4
Hannibal Marvin Peterson(tp), George Adams(ts), Michael Cochrane(pf), Diedre Murray(cello), Steve Nell(b), Allen Nelson(ds)
1.The 23rd Psalm
2.Willow Weep For Me
3.Bessie's Blues
4.Swing Low Sweet Chariot
5.My Favorite Things
Recorded: November 3, 1976
MPS
続きましてはハンニバル先生の登場です。Tony DagradiのLunar EclipseはLPのため少々後回しにいたします。
ハンニバルと言えば、通称象さんと呼ばれる超名盤があるのですが、先にこちらが書き込まれていたのでこれを先に紹介いたします。
これは1976年にドイツのベルリンで開催された、ベルリンジャズフェスティバルでのライブを録音したものです。
ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンというお名前の由来ですが、本来はマーヴィン・ピーターソンと名乗っていた所、彼の演奏を見たファンが「まるでカルタゴのハンニバルのようだ」と言い、それを気に入って、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンと名乗るようになりました。
現在ではマーヴィン・ピーターソンという名前自体が、アフリカから連れてこられた我々黒人に白人が付けた名前だ、と忌み嫌いまして、改名してしまっています。現在はハンニバル・ロクンベ(Hannibal Lokumbe)という名前で活動されています。
最近はめっきり新譜の発売がありませんが、現地アメリカでは演奏活動の方をしたり、音楽学校で教鞭を執っているいるようです。
彼には色々と逸話がありまして、彼があまりにもすごいハイノートを吹いたせいで、カメラマンがびっくりしてカメラを落として壊した、などという武勇伝があったりします。
まずは1曲目、The 23rd Psalm、邦題「賛美歌第23番」なんですが・・・。全然賛美歌という感じがしません。初っぱなから吹きまくってます。そしてテーマになだれ込むとものすごーくモーダルなベースラインが始まりソロに突入。この曲はジョージアダムスのソロはなく、ピアノソロの後にまた吹きまくって終わります。とにかく熱い!脂ぎっています。
2,3,4曲目は普通にジョージアダムスが入ってきて演奏しています。チェロもさすがThe Sunrise Orchestraって感じに絡んできています。
このCDの最大の聞き所はラスト5曲目のMy Favorite Thingsでしょう。1分30秒近く脂っこいイントロが続くのですが、これを聴いていただけでは何の曲かわかりません。そしてついにあの素敵なテーマが始まるのですが・・・ハンニバルが吹くと火山の爆発です。むちゃくちゃ燃え燃え系に聞こえます。この曲って素敵なんですが、演奏の仕方次第ではものすごい熱い系の曲に聞こえてしまいます。完全に彼の演奏は熱い系にしか聞こえません。
比較的あっさりとジョージアダムスにソロを渡します。ジョージアダムスも負けちゃいません。いつもの芸人根性を見せつけてくれます。ヴォゲヴォゲヴォゲ!と吹きまくります。ジョージアダムスが吹きまくって燃え尽きると次はハンニバルのソロに入ります。
ハンニバルも吹きまくります。ご自慢のハイノート炸裂ですさまじい右肩上がりのソロを展開してくれます。最後の方は超音波です。
ピアノソロ無しで、フロントのみで終わります。熱すぎます。
彼はトランペットでコルトレーンを目指したすごい男なのです。
My Favorite Thingsは大好きなようで「Live In Lausanne(ライブ・イン・ローザンヌ)」というアルバムでも殆ど同じような展開の演奏を聴かせてくれます。正直テーマのフェイクとか全く同じで笑えます。ホントに、譜面に起こしたら全く一緒です。
ローザンヌの方はチェロが暴れまくって伴奏の雰囲気が結構違いますが、In BerlinのMy Favorite Thingsが気に入ったならライブ・イン・ローザンヌも”買い”だと思います。
彼がジョージアダムスと演奏している動画を貼っておきます。ハンニバルがどのような演奏スタイルなのかはこの動画を見ればだいたいご理解いただけるかと思います。この二人の親和性はすごく高いと思います。
全然関係のない話になるのですが、名古屋の一宮にあるVILLAGE VANGUARD(本屋のほう)に居たときに、このHannibal In BerlinのMy Favorite Thingsが店内で突然かかったことがありました。「ん、どっかで聴いたことのあるイントロだな」と思ったらこれで思わず爆笑しました。有線とかではなく、明らかに店員のチョイスでCDをかけていたので、「この店・・・出来るな・・・!」と思いましたよ。一人で興奮してました。
熱いトランペットを聴きたいなら、是非ともHannibalのCDを買ってみてください。
1.The 23rd Psalm
2.Willow Weep For Me
3.Bessie's Blues
4.Swing Low Sweet Chariot
5.My Favorite Things
Recorded: November 3, 1976
MPS
続きましてはハンニバル先生の登場です。Tony DagradiのLunar EclipseはLPのため少々後回しにいたします。
ハンニバルと言えば、通称象さんと呼ばれる超名盤があるのですが、先にこちらが書き込まれていたのでこれを先に紹介いたします。
これは1976年にドイツのベルリンで開催された、ベルリンジャズフェスティバルでのライブを録音したものです。
ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンというお名前の由来ですが、本来はマーヴィン・ピーターソンと名乗っていた所、彼の演奏を見たファンが「まるでカルタゴのハンニバルのようだ」と言い、それを気に入って、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンと名乗るようになりました。
現在ではマーヴィン・ピーターソンという名前自体が、アフリカから連れてこられた我々黒人に白人が付けた名前だ、と忌み嫌いまして、改名してしまっています。現在はハンニバル・ロクンベ(Hannibal Lokumbe)という名前で活動されています。
最近はめっきり新譜の発売がありませんが、現地アメリカでは演奏活動の方をしたり、音楽学校で教鞭を執っているいるようです。
彼には色々と逸話がありまして、彼があまりにもすごいハイノートを吹いたせいで、カメラマンがびっくりしてカメラを落として壊した、などという武勇伝があったりします。
まずは1曲目、The 23rd Psalm、邦題「賛美歌第23番」なんですが・・・。全然賛美歌という感じがしません。初っぱなから吹きまくってます。そしてテーマになだれ込むとものすごーくモーダルなベースラインが始まりソロに突入。この曲はジョージアダムスのソロはなく、ピアノソロの後にまた吹きまくって終わります。とにかく熱い!脂ぎっています。
2,3,4曲目は普通にジョージアダムスが入ってきて演奏しています。チェロもさすがThe Sunrise Orchestraって感じに絡んできています。
このCDの最大の聞き所はラスト5曲目のMy Favorite Thingsでしょう。1分30秒近く脂っこいイントロが続くのですが、これを聴いていただけでは何の曲かわかりません。そしてついにあの素敵なテーマが始まるのですが・・・ハンニバルが吹くと火山の爆発です。むちゃくちゃ燃え燃え系に聞こえます。この曲って素敵なんですが、演奏の仕方次第ではものすごい熱い系の曲に聞こえてしまいます。完全に彼の演奏は熱い系にしか聞こえません。
比較的あっさりとジョージアダムスにソロを渡します。ジョージアダムスも負けちゃいません。いつもの芸人根性を見せつけてくれます。ヴォゲヴォゲヴォゲ!と吹きまくります。ジョージアダムスが吹きまくって燃え尽きると次はハンニバルのソロに入ります。
ハンニバルも吹きまくります。ご自慢のハイノート炸裂ですさまじい右肩上がりのソロを展開してくれます。最後の方は超音波です。
ピアノソロ無しで、フロントのみで終わります。熱すぎます。
彼はトランペットでコルトレーンを目指したすごい男なのです。
My Favorite Thingsは大好きなようで「Live In Lausanne(ライブ・イン・ローザンヌ)」というアルバムでも殆ど同じような展開の演奏を聴かせてくれます。正直テーマのフェイクとか全く同じで笑えます。ホントに、譜面に起こしたら全く一緒です。
ローザンヌの方はチェロが暴れまくって伴奏の雰囲気が結構違いますが、In BerlinのMy Favorite Thingsが気に入ったならライブ・イン・ローザンヌも”買い”だと思います。
彼がジョージアダムスと演奏している動画を貼っておきます。ハンニバルがどのような演奏スタイルなのかはこの動画を見ればだいたいご理解いただけるかと思います。この二人の親和性はすごく高いと思います。
全然関係のない話になるのですが、名古屋の一宮にあるVILLAGE VANGUARD(本屋のほう)に居たときに、このHannibal In BerlinのMy Favorite Thingsが店内で突然かかったことがありました。「ん、どっかで聴いたことのあるイントロだな」と思ったらこれで思わず爆笑しました。有線とかではなく、明らかに店員のチョイスでCDをかけていたので、「この店・・・出来るな・・・!」と思いましたよ。一人で興奮してました。
熱いトランペットを聴きたいなら、是非ともHannibalのCDを買ってみてください。
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- コメント
- 09年の記事に超亀レスですみません。
この盤、今日始めてジャズ喫茶で聴いて
大感動した新参者です。
ネットにこの盤のことが挙がってないかなぁ〜
と検索してこちらにたどり着きましたぁ。
個人的ベスト・トラックは「スイング・ロウ〜」
です。
お勧めの「〜ローザンヌ」もぜひ
聴いてみようと思います。
唐突に書き込んですみませんでした。 -
- jab
- 2013.07.28 Sunday 01:53
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